▼日・中・台 三ヵ国の酒文化が生んだ奇跡の合作
台湾でも「紹興酒」と呼ばれるお酒が造られています。
この酒の製造元である埔里酒廠の前身酒蔵は戦前、米酒(焼酎)や日本酒を製造していましたが、戦後1952年に初めて紹興酒の製造に成功。
原料は、丸もち米と台湾産の蓬莱米(うるち米)。麹は麦麹と米麹を併用します。
これは紹興酒と日本酒を混ぜ合わせたような使い方です。
その他にも
米をあまり削らない→紹興酒
醸造用乳酸を添加する→日本酒
熟成は甕で行う→紹興酒
など、至るところでそれぞれの製法が混じり合っています。結果的にそれが台湾でしか作れない「紹興酒」を生みます。
日本、中国、台湾という三ヵ国の酒文化の融合。ぜひお試しください!
▼味わい
甜(あまさ)2.1
★★
渋(しぶさ)4.3
★★★★
辣(からさ)4.1
★★★★
苦(にがさ)5.0
★★★★★
鮮(うまみ)2.0
★★
酸(さんみ)1.5
★
▼飲み方
常温
★★★★
冷酒
★★★★
ロック
★★★★
熱燗
★★
▼酒 DATA
産地:台湾
度数:17.5度
容量:600ml
原料:糯米、蓬莱米、米麹(小麦)
▼旨仙長ひと言コメント
三ヵ国の酒文化が混じり合ったというだけあり、かなり独特な味わい。
他黄酒にはない渋味、ドライさ。香りを嗅げば他酒との違いは一目瞭然です。
現地台湾ではビール人気に押されて消費が減っているようですが、各酒の製法が混じり合って生まれた稀有な老酒は、昔ながらの紹興酒が好きな方によく好まれます。